昭和のほんの一時期、1970年代の初めごろ、僕の心をわしづかみしたもの、それはフラッシャー付き自転車でした。
まるで自動車さながら、ロボットの顔面にも見えるウィンカーの輝きに魅せられて……。様々な昭和収集をしているイラストレーターの七宮賢司さんに話を聞きました。
リレーおぴにおん 「100年目の昭和」
長かった昭和から見れば、それこそ一瞬、1970年代の始めごろに少年の心をわしづかみにしたもの、それがフラッシャー付き自転車です。セミドロップハンドルで、車さながらに後部にウィンカーやブレーキランプを搭載していました。
私はナショナル自転車のエレクトロボーイZ、シリーズ後継のニューZ、そして、小学生のときに買ってもらったフラッシャーが黒塗りのブラックマスクなど、10台は持っています。未組み立てのものをオークションで手に入れたことも。マジンガーZを思わせるライト、戦闘機のジェットエンジンのようなブレーキランプ。「物体感」がありました。
変身サイボーグという人形も…